2022年 05月 05日
流山稲門会 |
流山稲門会
【交譲葉】俳句の会 報告
令和四年四月句会(第一一九回)
兼 題 [ 柳 ]
開催日 令和四年四月二十三日
開催場所 流山市生涯学習センターの
予定を変更し、通信句会に
投句者・選句者 十名(句数三十句)
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(六点句)
●万人の想い受け止め桜散る 徹 心
選評…日本、世界、宇宙の出来事が昨今の食卓
に話題を提供し、今の子供たちもいつの間にか
デジタル教育を受け入れて難門には「桜散る」
と一行で受け入れて、何とか辻褄を併せるのが
上手だ。親たちもどんな問題も工夫し解決して
きたのだろう。 (達 磨 記)
(五点句)
●靡きたる柳の下へ渡し舟 玄 鳥
選評… 芝居の舞台のような情景が浮かんでくる。矢切の渡しの場面、渡し船から降り
立ったのは恋に生きたい二人です。秀句と
する。 (夢 心 記)
(四点句)
●荒風を流し大なる柳を師 寿 歩
選評…人が一生を生き抜くということは多難である。それが人生というものだと多くの賢者は言っている。その通りである。人生、「山あり谷あり」「嵐あり」で、それらのものをさらりと受けて流す多様な柔軟性をもった柳に人の人生の生き方を擬人化している。柳を師と見て思った眼は、なかなかなものである。 (互 酬 記)
●堰の土手続く薄墨桜人 則 子