- 開催日時 31.1.26(日)10:00~12:00
- 開催場所 生涯学習センター C―202会議室
- 参加者 宮内・小西・漆野・青木・小川・森川・菅原・安居・松井の9名
- 兼 題 兼題「雪」
- 選 句 5点句(1)4点句(2)、3点句(2)、2点句(4)
1点句(9)を選句した。
(5点句)
買初めはいつもの店の焼きたてパン・・・・・・・・・・小西 小牧
(選評)
三箇日は特に出なかったのか、出ても買い物をしなかったのであろうか。特別の日が終わり、いつもの店で焼きたてのパンを買うという、今まで通りの平凡な日々が戻ってきた。
健康で幸せを思わせる秀句だと思う。
(待糸 史敞)
(4点句)
リハビリの迎え待つ窓おお吹雪・・・・・・・・・・・・武 美
(選評) 何らかの身体的不具合が治癒過程で、リハビリに懸命に通っている。しかし、本当に治って元の通りになるのか一抹の不安もある。頑張ろうと思い、迎えを待つ気持ちはいつも期待と不安のアンビバレンスだ。そろそろ迎えが来ると思い、窓から見ると外は大雪。
期待と不安のアンビバレントな心理が簡潔に描けている。おおと感嘆詞を使い大雪と掛けたのが佳い。拙はリハビリも良いが、老人、障害者が生活の中で大きい楽しみにしているデイサービスをキイとしてはとも思うのだが、
(悠閑亭徹心)書初めの墨の匂いや部屋に満つ・・・・・・・・・・・・夢 心
(選評)
小学生の頃は書初めの宿題がありました。書くことより、その準備をする手順が子供ながら心を引き締めてくれたことを覚えています。独特の墨の香りも好きでした。この句はその時のことを彷彿とさせてくれました。素直に共感できた句です。(小西小牧 )
(3点句)
平成の逝を哀悼送り雪・・・・・・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心
ガキ大将踏みて雪道開拓者・・・・・・・・・・・・・・・青木 艸寛
(2点句)
雪皚皚無人の野に風渡る・・・・・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心
地吹雪や鳥も止まると地の媼 ・・・・・・・・・・・・・ 小西 小牧
寂しけり今年限りと年賀状・・・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨
簫状(しょうじょう)の里に舞い降(お)る雪の精・・・・菅原 互酬
(1点句)
寒晴や近くて遠き富士の景 ・・・・・・・・・・・・・・ 小西 小牧
舞い降りし雪一つあり枕元・・・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨
雪降る夜少年読み初め黙したり・・・・・・・・・・・・・青木 艸寛
初場所や大和の横綱引退す・・・・・・・・・・・・・・・武 美
教科書を閉じて紅白雪合戦・・・・・・・・・・ ・鷹 嘴
磁器婚の祝いの卓や冬薔薇・・・・・・・・・・・・・・・鷹 嘴
うたた寝も目蓋重たし寒の入・・・・・・・・・・・・・・鷹 嘴
雪を待つ遠き昔に戻りたし・・・・・・・・・・・・・・・待糸 史敞
新春(はる)の陽(ひ)と絆(きずな)の襷(たすき)箱根路へ・・・・・待糸 史敞
(投 句) 積雪や世界トップスリーが日本とは・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心
プリプリとさらにプリプリ数の子や・・・・・・・・・・・漆野 達磨
雪の夜は冷えてしんしんしんしんと・・・・・・・・・・・青木 艸寛
紅白の南天ゆれる応援団・・・・・・・・・・・・・・・・武 美
雪予報外れて安堵はれの日や・・・・・・・・・・・・・・夢 心
万物を埋め尽くさんと降る雪ぞ・・・・・・・・・・・・・夢 心
添え書きに「おげんきですか?」の賀状ふえ・・・・・・・菅原 互酬
寄せ鍋や湯気暖かき円居かな・・・・・・・・・・・・・・菅原 互酬
時代劇師走はやはり赤穂義士・・・・・・・・・・・・・・待糸 史敞
句会後記(漆野 達磨)
「今年の目標」
新入会員の松井氏の入会祝いと1.26が誕生日の青木氏のお祝いを兼ねた
句会後の新年会では、俳句への関わりを中心に今年1年の目標を一人一人からご披露していただいた。
私の俳号「達磨」のねらいは達磨さんを目標として作句するというよりは「達」(自分)を
「磨く」とい単純な心構えを示しているだけです。
今年は少し時間が出来そうなので「俳句」と「囲碁」に時間を割きたいと思っています。
そしてもう一つの自分への約束、来年も賀状を送れるように過ごします。
(以上)