ようやく緊急事態宣言も解除になり久々に散策会を開催しました、皆さん足腰もなまっていると思い短い散策コースで最近の話題に合致する所と思い飛鳥山の渋沢栄一別邸を選びました。参加者は6名でした。
飛鳥山は武蔵野台地の外れ高さ30メートルほどの台地にあり江戸三大桜の名所でもありました。上野、大川(隅田川)などの桜の名所に比べ江戸の外れにありそれこそ花見の季節は一日散策コースだったのでしょう。
当日(10/22)は雨天の予報でしたが、日頃の行いがいいのか何とか帰宅までは傘要らずでした。柏から町屋乗り換え都電での飛鳥山停留所で下車、まずは渋沢資料館にいきました。まだコロナ対策で一日60名(午前30,午後30)に限定しており、予約もすぐ埋まりまして確保が大変でした。
資料館では予約の再確認があり、集団見学を防ぐため二組に分かれての見学依頼がありました。
入館料は300円でした。
晩香蘆は渋沢栄一の喜寿を祝って建てられた洋風茶室で、たいそうお気に入りだったそうです。玄関右手が茶室になっており左手が給仕室とトイレになっていました。70㎡ですから大した広さではありません(とは言っても今なら3LDKのマンション)がここで米国グラント元大統領や蒋介石、タゴール、徳川慶光(慶喜の孫)らもくつろいだ時間をすごした事でしょう。
晩香蘆の裏手には煙突が見えますが、暖炉の火と山小屋のような雰囲気が人の心を温めます。B29の爆撃で火災が発生し、建物の目前まで火の手が迫りましたが晩香蘆は奇跡的に消失を免れました。
次は青淵文庫に移動です。
下見の日の写真ですが青淵文庫の前には広々とした芝生が続き、パッティンググリーンが優に二面ほどとれる広さでした。この建物は渋沢栄一の傘寿と子爵に昇格なった事を祝い建てられた鉄筋コンクリート製の書庫で、2階にある金属製の棚の本は戦争中の爆撃による振動に耐え本一冊たりとも落ちなかったそうです。流石に清水組(清水建設)がつくっただけの事はあります。
館内はこんな感じで、文庫の読書室と言うよりは応接室のような感じです。
ここはもう正にNHKの日曜午後8時のような世界でした。記念に自分の顔写真で新1万円札を作れるコーナーがあり私も試してみました。
最後は飛鳥山おみやげ館です
お土産館で1万円のプリントサービスもしており、こんな感じで完成品が購入できます。
短いモノレール(飛鳥パークレール)で飛鳥山から下山しようと思いましたが4時で終了、10分差で乗車出来ませんでした。因みに車内のアナウンスは倍賞千恵子さんで、お父さんが都電の運転手だった縁だそうです。楽しい一日でした、出来たら年内にもう一回散策したいと思います。
笠井敏晴 (散策会世話役 72年卒教育 名都借在住)