俳句の会

俳句の会「交譲葉」令和2年8月句会報告

  1. 開催日   令和2年8月22日(土)
  2. 開催場所  通信句会
  3. 参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・小川・森川・菅原・安居・松井の10名
  4. 兼 題   「 睡蓮 」一切
  5. 選 句   12点句(1)、5点句(1)、3点句(3)、2点句(3)、1点句(8)を選句した。
    (12点句) さまざまのこと見えぬまま秋立ちぬ・・・・・・・小西 小牧 

人が生きているということは、その年齢の長さではないのかもしれません。
何年生きても解らない事や経験したことの無い等、特にコロナ禍の発生などは、予想出来ず暮らしてました。ある日突然、新型コロナの伝染が広がって来て、今までの経験や価値観などは、このウイルスの前には全く歯がたたない状況が続いている。
この作品は、コロナの一字も使わず、ひらがなを多用し、じっくりいろいろ考えさせられる句ですが、同時に、しっかりと自然は新しい季節を送ってきますよと未来の明るさ、希望も投げかけている。
しかし、あまり「さまざまなこと」が見えないほうが幸せであるかもしれませんね。(菅原 互酬)

(5点句)
病棟の二階の窓へ葛蔓・・・・・・・・・・・・・鷹   嘴

「病棟」は淋しさや悲しさに包まれますが、「二階」「葛蔓」で旺盛な生命力や青々とした希望を感じます。
また、葛蔓の緑を思い一時涼しくなりました。                (武小川寿歩)

(3点句)
話柄無く新蕎麦啜る老夫婦・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心
ふるさとに心は残し盆の入り・・・・・・・・・・小西 小牧
睡蓮の葉上に光る水硝子・・・・・・・・・・・・鴇  香子

(2点句)
不忍の睡蓮見つつの逢瀬かな・・・・・・・・・・悠閑亭徹心
落雷に痴呆の愛犬ひと唸り・・・・・・・・・・・菅原 互酬
ひたむきに声援なくも甲子園・・・・・・・・・・待糸 史敝

(1点句)
睡蓮にやはりモネ作襲ね見す・・・・・・・・・・悠閑亭徹心
モネに似し睡蓮の池色やさし・・・・・・・・・・小西 小牧
睡蓮やモネも見ていた寝起き花・・・・・・・・・漆野 達磨
ストレスを家族に残し終わる夏・・・・・・・・・漆野 達磨
老い猫の長々寝にし夏座敷・・・・・・・・・・・鴇  香子
君想う向こう岸の白睡蓮・・・・・・・・・・・・武小川寿歩
睡蓮花軒端の鉢に一つ咲き・・・・・・・・・・・夢   心
蓮の花唯我独尊咲きにけり・・・・・・・・・・・待糸 史敝

(投句)
換気こそ役に立つなり扇風機・・・・・・・・・・漆野 達磨
素麺の冷たさ沁みる昼餉かな・・・・・・・・・・鴇  香子
睡蓮を手折れば足は泥まみれ・・・・・・・・・・青木 艸寛
蝉が鳴くわが声も聴け日は髙し・・・・・・・・・青木 艸寛
伸びに伸び向日葵の丈吾越えて・・・・・・・・・青木 艸寛
大太鼓龍吼えたるか盂蘭盆会・・・・・・・・・・武小川寿歩
日に向かず日の向きほどの向日葵かな・・・・・・武小川寿歩
掛け替えしモネの額絵涼を呼ぶ・・・・・・・・・夢   心
朝草刈蝉が飛び立つ手元から・・・・・・・・・・夢   心
睡蓮をゴッホも見ているパリ・オル・・・・・・・菅原 互酬
溢れ出る汗と肌とのせめぎあい・・・・・・・・・菅原 互酬
睡蓮や水筆書きの漢字消ゆ・・・・・・・・・・・鷹   嘴
露草の出で湯を囲む蒼さかな・・・・・・・・・・鷹   嘴
長崎忌西に向かいて頭垂れ・・・・・・・・・・・待糸 史敝

句会後記 (待糸 史敝)

八月はプレ団塊の私は、『平和』を考える。昨年宮内さんから『戦後七十年語りつぐ戦争 流山からのメッセージ』を戴き、一気に読んだ。私は金子兜太の様に戦場体験もなく、言葉力もないから伝わらない。戦後七十五年細々でも詠みたいと思う。
コロナ禍続く異常な夏、初期に比較してコロナの語句少なくなった。
早い収束を祈念する。
(以  上)