俳句の会

俳句の会「交譲葉」令和3年4月句会報告

2021年 04月 29日

俳句の会「交譲葉」令和3年4月句会報告

 

①開催日   令和3年4月24日(土)

②開催場所  通信句会

③参加者   宮内・小西・漆野・青木・小川・森川・菅原・安居・松井の9名

④兼 題   「晴明」一切

⑤選 句   4点句(1)、3点句(4)、2点句(7)、1点句(6)を選句した。

(4点句) 

    夜桜に独り言ちする家路かな・・・・・・・・・・漆野 達磨

 (選評)

日本国中が一年で一番楽しみにして待っている前線は、桜の開花前線でしょう。コロナ禍で茣蓙しいて花より団子の宴会は、全てご法度になり少しイライラしてきました。やむなく一人でちょい飲みして、ほろ酔い気分での帰り道、情景がすっきり浮かびますね。そしてこの句は光と色が豊富に想像できます。飲み屋街の看板の明り・夜の黒・ライトアップの光・酒酔い顔の紅い顔・自分の影そして闇夜に輝く薄ピンク色。さて作者は、中句の「独り言ち」は何を言っているのでしょうか。(菅原 互酬)                                                                                                      

(3点句)

入学式みな間をとりみな無言・・・・・・・・・・小西 小牧

クローバー四つ葉と出合うプチいい日・・・・・・小西 小牧

清明の裏庭木々の息づかい・・・・・・・・・・・武小川寿歩 

菜の花や金の砂子を撒き散らし・・・・・・・・・夢   心 

(2点句) 

花水木街路お洒落に白ピンク・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

目と額たれがたれやら四月かな・・・・・・・・・武小川寿歩 

指先に土のぬくもり豆の花・・・・・・・・・・・武小川寿歩

清明の散歩思わず歌が出て・・・・・・・・・・・夢   心

清明や五線譜踊るソミファソラ・・・・・・・・・菅原 互酬

片栗や祠の多き峰続き・・・・・・・・・・・・・鷹   嘴 

鶯の鳴き止みてから語りけり・・・・・・・・・・鷹   嘴  

(1点句)

アトリエのトルソーなまめく春爛漫・・・・・・・悠閑亭徹心

清明や聖火ランナー微笑みて・・・・・・・・・・小西 小牧

清明や一打で英雄となりにけり・・・・・・・・・漆野 達磨

枝先ではじけて散るや紫木蓮・・・・・・・・・・夢   心

八重桜天空咲き染め紅を点す・・・・・・・・・・菅原 互酬 

清明や狼並ぶ山の門・・・・・・・・・・・・・・鷹   嘴

(投 句)

清明や阿倍某の秘儀夢に見ぬ・・・・・・・・・・悠閑亭徹心 

東武線駆け込む花の香りかな・・・・・・・・・・漆野 達磨                     

清明や碧き水面が吾映し・・・・・・・・・・・・青木 艸寛 

蝌蚪育ち飛びて消えゆく庭の池・・・・・・・・・青木 艸寛 

コロナ舞う桜は見事満開ぞ・・・・・・・・・・・青木 艸寛

ドローン飛ぶどこまで続く花の雲・・・・・・・・菅原 互酬

ランドセル清明のころ明日に舞う・・・・・・・・待糸 史敝 

高層に筑波富士見る山笑う・・・・・・・・・・・待糸 史敝

檸檬忌や梶井とコロナ重ねみゆ・・・・・・・・・待糸 史敝       

⑥句会後記 (鷹  嘴)      

コロナ禍も一年二ケ月、終わりの見えないまま三回目の緊急事態宣言や蔓延防止条例が発令されました。メール句会も常態化しておりましたが、今月初めて投句公開後、選句前に個別の句について匿名で質問が可能となり、その内容を共有することになりました。質問をするということは半ば評価をしていることになり、選句に影響を与える場合もあり(実際私は選句を変えました)ますが、俳句の上達、句会の活性化ということでは良い試みだと思います。今後の要検討課題ですね。    (以上)