俳句の会

俳句の会【交譲葉】2021年9月句会報告

2021年 09月 27日

俳句の会「交譲葉」令和3年9月句会報告

俳句の会「交譲葉」令和3年9月句会報告
①開催日   令和3年9月25日(土)
②開催場所  通信句会
③参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・小川・森川・菅原・安居・松井の10名
④兼 題   「月」一切
⑤選 句   5点句(2)、3点句(4)、2点句(5)、1点句(8)を選句した。
(5点句)
   亡き兄のカメラに生きる秋の萩・・・・・・・・・漆野 達磨
(選評)
萩の花は、いろいろな.感情を持った不思議な植物です。
萩の花を感じたお兄さんは、きっと幾つもの思い出があるのでしょう。
私も、萩の花への想いを句にしたことが何度かあります。
カメラの中で、静かに息をしていた…。
                                  (青木 艸寛)
 学ぶことまだまだ有りや上弦の月・・・・・・・・武小川寿歩
(選評)                                                                                             人として生まれてきた理由は、死ぬまで学ぶことである。
そんな言葉を聞いたことがある。
日々向上心を持って研鑽しなければならない。
上弦の月を見て、そんな叱咤激励を感じる句です。
「上弦の月」の季語の選択はベストであると思います。
素晴らしい。        (菅原 互酬)
(3点句)
秋の海浚渫船はゆるゆると・・・・・・・・・・・小西 小牧
月描く庭にたたずむ独り陰・・・・・・・・・・・青木 艸寛
油蝉仰のけ様に大往生・・・・・・・・・・・・・夢   心
満月やホモサピエンスに想い馳せ・・・・・・・・菅原 互酬
(2点句)
無住寺や伸びにしままに隠れ葛・・・・・・・・・小西 小牧
水つかる鳩の静けさ秋初め・・・・・・・・・・・武小川寿歩
つややかに膨らむ秋の実りかな・・・・・・・・・菅原 互酬
邯鄲の夢の続きや秋夜長・・・・・・・・・・・・菅原 互酬
山上の鹿の眼(まなこ)に潤む月・・・・・・・・鷹   嘴
(1点句)
名月をスマホに撮りて妣(ひ)の墓前・・・・・・悠閑亭徹心
月旅行叶はず了える吾がいのち・・・・・・・・・悠閑亭徹心
独り寝の虫の音聞こゆ二階だて・・・・・・・・・漆野 達磨
十六夜に会いたい君は雲隠れ・・・・・・・・・・青木 艸寛
踏んでみて蹴飛ばしにけり栗の毬・・・・・・・・夢   心
ステッキの先のむこうに月の山・・・・・・・・・鷹   嘴
秋の夕家族総出の拍手かな・・・・・・・・・・・鷹   嘴
曼珠沙華堤防一瞬通り過ぐ・・・・・・・・・・・待糸 史敝
(投 句)
業平も定家も見たは此の月ぞ・・・・・・・・・・悠閑亭徹心
月清か(さやか)まだ見えぬ翳透けて見せ・・・・小西 小牧
俯きて熱海の海岸照らす月・・・・・・・・・・・漆野 達磨
月明り手を取り合う散歩道・・・・・・・・・・・鴇  香子
銀木犀微かな香りに胸踊る・・・・・・・・・・・鴇  香子
公園の斜面に並ぶ彼岸花・・・・・・・・・・・・鴇  香子
信濃川ともに仰ぎし夜半の月・・・・・・・・・・青木 艸寛
にこにことむき栗配る指にたこ・・・・・・・・・武小川寿歩
期待して月も見守る二刀流・・・・・・・・・・・夢   心
名月もコロナ気掛かり今一つ・・・・・・・・・・待糸 史敝
萬葉の秋の七草憶良歌・・・・・・・・・・・・・待糸 史敝
⑥句会後記 ( 鴇  香子 )
2年もの間句会は通信でしたが、少しコロナも落ち着いてきているのでまた皆様と会えるでしょうか。
他の活動をしているとはいえ、やはり家から出る回数は少なく、足も弱ってきています。
先日の中秋の名月を見ながらただ生きていることの有難さを噛み締めるのは年のせいでしょうか。
また皆様と会って感想を言いあいたいですね。