俳句の会

俳句の会【交譲葉】2022年2月句会報告

2022年 04月 23日

流山稲門会

  流山稲門会

【交譲葉】俳句の会報告

令和四年二月句会(第一一七回)

兼 題   [ 早春 ]

開催日   令和四年二月二六日

開催場所  流山市生涯学習センターの予定を変更し通信句会に変更

投句者   十名

投句数   総計三十句

(五点句)

  •  いつもの道いつもの梅のいとおしさ ( 小 牧 )

選評…好ましい日常の世界が、いかに己の心に大切な事であるか再認識された、という意に共感した。その意を梅を媒介物として平易な語句で表現し、“いつもの ”という形容副詞の二度使いというテクニックを用いている。只、”いとおしい ”という作者の感情表現ではなく、観者に感じてもらうのが俳句と言われている点に引っ掛かりを覚えるが如何であろうか。( 徹 心 記 )

(四点句)

  •  春を待つ心も添えて荷を送る  ( 則 子)

選評…品物を送ってもらうことは嬉しい。相手の気持ちをもらうことだから。それ以上に相手のことを思って何か送るのも心楽しいひとときとなる。春を待つ心を添えてという表現が効果的である。作者が誰に何を送ったのか知りたいほどである。( 小 牧 記)

  •  如月や卒寿の母の良き寝息    ( 寿 歩 )

選評…卒寿(九十歳)になるお母様が寒中を乗り越えて少しほっとしている気持ちが如月という美しい季語に表れていると思います。( 鷹 嘴記 )

(三点句)

早春の光水面に煌めきぬ    夢 心

妣好みの白梅一枝仏前に    徹 心

(二点句)

早春に生命のターボ再始動   徹 心

早春や母と堤防暖浴びる    艸 寛

早春のかたき空気をそっと吸ふ   鷹 嘴

早春ややわらぎ見せて子安地蔵   小 牧

寒くとも心和らぐ『早春賦』   史 敝

沫雪の人新世を覆ひけり   鷹 嘴

道の辺に斑に残る春の雪    夢 心

(一点句)

春寒や指先すべる常備薬   達 磨

親族の認知の便り春寒し   艸 寛

鬼は外もういいでしょう福は内   互 酬

集うこと叶わぬ年の春浅し   則 子

春風や逃げる帽子を足捉え   互 酬

早春や胎動兆す草木花   徹 心

臘梅の香りの中の登山道   史 敝

  (投 句)

早春の空を泳ぐは池の鴨    寿 歩

早春のおほきく膨らむプランター   互 酬

早春のまだ小さきかな仏の座   則 子

菜の花や江戸川の土手出荷待つ   達 磨

雪解けの雫椿の葉を伝い   夢 心

梅一輪咲きて足踏み早や十日   寿 歩

雪氷りタイヤの軋む風となり   達 磨

ひさかたぶり遠散歩して梅日和   小 牧

本閉じてヴェランダからの冬の空   史 敝

雪解風ヒマラヤ杉を揺らしけり   鷹 嘴

紅に匂える風は梅の花    艸 寛

『 句会後記 』

オミクロン株による第六波がピークを過ぎたとはいえ、依然として感染者数が高止まりの状態であるため、先月に続き通信句会となりました。立春、雨水、啓蟄と時は移ろいますが今年は寒いという声をよく聞きます。コロナ対策とともに会員の皆様、ご家族様、どうぞご自愛ください。よろしくお願いします。       ( 鷹 嘴 記 )