流山市のいわれは諸説ありますが、その昔赤城山の一部が水害で氾濫し、崩れ流れた土砂が下流の土地で堆積し山もでき(赤城山)、現在の流山市となったと言われています。この赤城山は、海抜15メートルのお椀を伏せたような小山で、山頂に赤城神社が祀られています。赤城神社の石碑には、上州(群馬県)の赤城山が噴火し、土塊がここに流れ着いたと記されており、“山が流れてきた”から流山という地名がついたという伝説があります。その根拠として赤城神社の土質は赤城山と同じだと言われています。また、別の言い伝えによれば、上州の赤城山のお札が流れ着いたからともいい、赤城山は、流山の地名由来となる面白い伝説がある地です。
白井稲門会をご案内して流山を散策、赤城神社の前で記念撮影
赤城神社は江戸時代において、「正一位」という神格を受けた、位の高い神社です。神社の鳥居にある大しめ縄は、長さ約6.5メートル、太さ約1.5メートル、重さは約500kgもあり、「大しめ縄行事」は、10月の第3土曜、日曜日の祭礼に先立って行われます。流山市指定無形民俗文化財となっています。ぜひ一度足を運んでみてください。
赤城神社の大しめ縄
2022.12.20 笠井敏晴 (1972年卒)