散策会

(第71回)「築地界隈をめぐる」散策記

 

朝起きると昨夜からの雨がまだ降っていて、私の天気運(くじ運も金運もないけれど天気運だけは良いのだ)も梅雨には勝てなかったかとがっかりしたが、出かける頃には殆どあがってホッとした。
9時40分、柏駅に11名(うち女性2名)が集合し、品川行き直通常磐線(このごろは便利になったものだ)で新橋まで行く。 40年前に通っていたころとは様変わりの新橋駅に驚き、駅前の電通ビルの46階から浜離宮や築地市場を見下ろした時には、浦島太郎になった気分だった。

浜離宮では無料でガイドUC(ユキビタス・コミュニケータ)を借りて、それぞれのポイントで自動的に説明が始まるのを、感心しながら聞き、花菖蒲やアジサイがところどころ咲く庭を一応斜め横断的に歩き(折角借りたUCはあまり活躍できなかった)、「中島のお茶屋」でおいしい和菓子とお抹茶をいただいた。 久しぶりのお抹茶がおいしかった。
次にほぼお隣の築地市場に行き、お買物などを楽しんだ。 今日はちょうど近くの獅子神社のお祭りで、築地市場内でも祭囃子が流れていて祭り気分も同時に味わえた。 獅子舞を神社でしているのではないかと買い物もそこそこに見に行ったが、巨大な獅子頭が神社脇に鎮座していただけだった。
私事だが、今、習っている篠笛が祭囃子で苦労しているが、聞いていると調子が良くていいもんだなー、早く自由に祭囃子が吹けるようになりたいものだと思った。 市場はウィークデイだというのに人であふれていたが、お昼は少し離れた「鮨江戸時代」というお寿司屋さんでゆっくりお寿司を楽しんだ。

昼食の後は築地本願寺を参拝、古代インド仏教様式の立派な本堂に参拝、ちょうど若いお坊さんの朗々としたお経も聞けて、散策会の終りはとても心落ち着く場所だった。今日は榎本さんに色々おぜん立てをしていただき、とても楽しい一日だった。今夜は買ってきた卵焼きや焼きエイひれなどで主人とお酒を楽しもうと思う。ありがとうございました。
(完)
(写真集)
(電通ビル46階より俯瞰した築地市場と浜離宮)
 

 

菅原美代子 (1969年 文学部卒)