散策会

(第33回)『小石川植物園を歩く』

6月10日(日)9時30分定刻に参加者全員(12名敬称略:牛島,漆野,北原,工藤(初)小沼,鈴木,高林,中川,奈良,塙,山本(正),松岡)が揃い、降雨確率60%の天気予報の東京へ向け千代田線に乗り込んだ。新御茶ノ水まで行き、丸の内線に乗り換え茗荷谷駅で下車。駅を出るとすぐに心配された雨がポツリポツリと降り出し早速傘を差して歩き出した。まずは石川啄木の終焉の地と言われる辺りを通り、春には花見で賑わう素晴らしい桜並木が続く播磨坂経由で目的地の小石川植物園に到着した。

(鈴木・小沼・北原・塙・松岡・高林・牛島・奈良・山本(正)工藤(初)・中川)

この植物園はテレビドラマの時代劇等にもしばしば登場する約300年前に徳川幕府が設けた小石川御薬園が前身で、約100年前から東大の付属の施設となり今日に至っているものだ。都内の裏通りにあまり人に知られずに残る広大な敷地は約16万㎡、300年の歴史に支えられた園内には、鬱蒼と茂る木々が立ち並び、4人が両手を繋いで漸く届く位(周囲が約6m程)のクスノキの大木群があったりして、見る者を圧倒するものであった。中にはハンカチノキという珍しい名前の木があり、名前の由来は初夏に白い花が咲いた姿が木に白いハンカチをつるした姿に似ていることからついたとのこと。

雨の中森林浴を楽しみながら園内を散策中、突如雷が鳴り豪雨に見舞われた。慌てて大木の下に逃げ込み雨宿りをしていたが一向に止む様子がなく、少々雨脚が弱まったところで林を抜け出し、園を後にした。その後徳川家康の生母「お大の方」のお墓のある伝通院を詣で、春日通に出て中央大学の隣に位置する東京都戦没者霊園を参拝の後、後楽園のメトロエムで遅い昼食をとり、食後に現地解散したが、この頃には雨も止み、植物園での豪雨がうその様な天気になっていた。雨に祟られはしたが充実した散策会であった。

松岡 英郎(1966年 法学卒)