散策会

(第52回)スカイツリー散策記

五月晴れに恵まれた5月8日、牛島・秋田谷・山本(正)・石橋・詫摩夫妻・塙・今井・福山・北原・小笠原・山本(武)・朝倉・菅原・小川・上谷・小島・漆野・奈良・嶋沢(敬称略)の総勢20名で、スカイツリー散策会を楽しみました。

9時50分におおたかの森駅に集合し、つくばエクスプレスで浅草へ。浅草寺にて、参加者一同で東日本大震災の復興祈願をしました。大地震の激しい揺れで、浅草寺五重塔頂きの、2つあった宝冠の1つ(重さ100キロ以上)が脱落したそうですね。1つになってしまった宝冠を見て、私は大自然の猛威を改めて思い知りました。

[浅草寺で震災復興祈願]

浅草寺を後にして、一行はスカイツリーを川向うに眺めつつ、隅田公園を散策しました。牛嶋神社には「なで牛」と呼ばれる牛の像があり、自分の体の悪い部分と同じ所を撫でると良くなる、と言われていますね。私たち女性参加者は、“美顔・美肌効果”を狙って、なで牛の「顔」を思いっきり撫でたい、と冗談まじりに話していました。時間の都合により、牛嶋神社境内に寄れなかったのが心残りでした。

「いざ言問はむ都鳥・・・」と在原業平が詠んだ歌でも知られる言問橋を渡るとすぐに、「割烹 上総屋」に着きました。ここから塙さんが合流です。東京大空襲で向島一帯も火の海となりましたが、このお店は奇跡的に難を逃れたそうです。店内の調度品や神棚や外の石のゴミ箱などに、古き善き昭和の雰囲気が漂っていました。


[ビールも美味しくお座敷弁当]

座敷からスカイツリーも見える上総屋の三段弁当は、名物のまぐろ生姜焼き・タラ・つくね・さつま揚げ・鮪のお吸い物他 盛り沢山で、ご飯やビールが進みました。会食が終わる頃、次回世話人の山本(正)さんが次回散策会(6.1大野自然観察園)のプランを話してくださいました。

腹ごしらえを済ませた私たちは すみだ郷土資料館へ向かい、展示パネル・ジオラマ・伝統工芸品・東京大空襲の体験絵・隅田川レガッタの収蔵品などを観ました。今年の早慶レガッタは、隅田川から戸田漕艇場に会場を移して行われましたね。ここでも大震災の影響の大きさを感じました。
[スカイツリー]

いよいよ、メインのスカイツリー鑑賞の時が来ました!「とうきょうスカイツリー駅」へと改名する「業平橋駅」を、記念に写しておきました。この駅周辺から、私たち一行は、頭上にそびえる巨大なスカイツリーを仰ぎ見ました。この美しい藍白色の塔は、3.11大震災に耐えて、その1週間後に世界一の高さに到達しました。日本復興のシンボルとして輝き続けてほしいと願いました。

当日25度を越す炎天下でも元気みなぎる会員10名は、「逆さスカイツリー」が鑑賞できると言う十間橋まで歩きましたが、塔が最高到達点の634(武蔵)に達したので、「本体ツリー&川面にツリー」がカメラに収まらなくなりました。

                                                      [逆さスカイツリー・十間橋より]

そこで私たちは川沿いをさらに歩き続けて、逆さスカイツリー撮影の新スポットと言われる歩道橋に行き、ワクワクしながら川面を見下ろしました。逆さスカイツリーの全景が拝める!と思った瞬間、ボートに乗った男の人が、パドルを漕いで川面をスイスイ進んで行きました。辺り一面にさざ波が立ち、逆さツリーが壊れてしまいました! 歩道橋で逆さスカイツリーを写そうと構えていた私たちは、悲鳴を上げたりため息を漏らしたりしました。(残念でしたが、これも忘れられないエピソードになりそうです)

こうして散策会一行はスカイツリーを満喫し、2時過ぎに押上駅で解散しました。初参加の私をあたたかく迎えてくださった散策会の皆さま、そして今回の散策会を企画・実行なさった世話人の漆野さま、充実した一日ありがとうございました。

嶋沢 伶衣子(1981年 文学部 独文卒)