ダイヤモンド富士を撮影する上で意識しなければいけないのは撮影地点と富士山との距離です。富士山から離れるほど太陽は相対的に大きくみえます、正しくいえば遠く離れるほど富士山は小さくなります。
そこでやはり美しいBest of Bestな富士五湖湖畔のダイヤモンド富士撮影アングル付近のホテルにはこの時期になると大勢のカメラマンが全国から泊まりがけで来ます。写真は山中湖(富士山から15キロ)のダブルダイヤモンド富士でYahooから転載です。
ところが富士山から120キロも離れた流山では太陽が大きくみえダイヤモンド富士は霞んでボルサリーノの帽子をかぶった誰かさんのようになってしまいます。つまり流山では富士山頂上と太陽が重なるより少し前がベストアングルになります。2024年1月18日はダイヤモンド富士を流山で撮影するには少し早いのですが、雲一つなくあまりにも天気がいいので撮影したのがこの写真です、残念ながら太陽はだいぶ下にいます。
1月21日は前日からの雨がやんだのが15時ごろ、お気に入りの撮影場所に行きました。雲に隠れダイヤモンド富士撮影は無理かと思ったのですが上の写真のように雨上がりで霞がかかったような状態ですが、よさげな雰囲気が漂っています。間もなくショーが始まります。
4:25頃から太陽が富士山を滑走するようにゆっくりと降りていきます、16:41頃富士山に接近しました。その後もショーはつづき16:55頃に太陽が隠れました。
1/20の夕刻は今にも泣きだしそうな天候で1/21は15時まで雨その後急速に天候が回復し1/22は午後から曇天でした。左側は1/20で右側は1/22の太陽が沈む写真と位置計算図です。今回の一連の写真は天候と太陽の位置関係がうまい具合に重なり、実に幸運だった事がご理解いただけるかと思います。
わずか10分ほどの短編映画のようでしたが、ほぼ満足のいく写真がとれました。次回のダイヤモンド富士は今年の11月22日になりますが、今度は霞のかかっていない天候の良い澄み切った晴れの日(天気ばかりは私にはコントロールできませんが)に撮影ができればと思います。それまでいくつかある趣味の一つであるカメラは秋田谷さんの教えてくれた場所でカワセミの撮影を狙います。
笠井敏晴 (1972年 教育学部卒 名都借在住)