散策会

第9回 浅草には師走が似合う  

(第9回散策会報告)12月14日(日)快晴・温暖。午後2時、JR上野駅浅草口に過去最大の24名が集まる。内、女性が4名も過去最多とのことである。24名は大きい。浅草までの散策中、交通信号の関係もあったが一度も一集団になったことはなく常に三または四集団くらいに分かれていた。

最初の見学は下谷神社であった。個人的な話しになって恐縮だが、ここは妻が昔住んでいた実家が近くにあって36年前に娘のお宮参りをした神社で、感慨が一入であった。全員集合で最初の記念写真を撮る。

 

仏壇仏具街から合羽橋道具街へと至る。左手に金の河童の像を見ながら、日曜閉店の店も多かったが意外に奥行きがある厨房用品中心のアーケード街であった。右折後、かっての国際劇場あとの浅草ビューホテル前を通って右折、テプコ浅草館が面白かった。東京電力主催の昔の浅草を再現する会館で、あのエノケン、ロッパ、シミキン、清川虹子、てんぷくトリオ、そして、若い頃の欽チャンやビートたけしの写真等が非常に懐かしかった。

六区に入るととたんに浅草らしくなり、12月半ばの好天の日曜日ということで人出も結構あり往年の賑わいに近い感じであった。浅草特有のあやしさ、不気味さ、猥雑さもそこかしこに十分漂っていた。浅草寺をバックに2回目の記念写真を撮り、一人ひとりがそれぞれにこの一年間の想いをこめて本殿にお参りをしたのであった。

下へ降りてお線香の煙を頭に持っていき、「もうこれ以上にボケませんように」と祈った。右に五重塔、左に木村家人形焼本舗を見て仲見世通りに入ったのは午後4時頃であった。人出は年末の賑わいに近く往く人帰る人で肩が触れ合うほどの混雑振りで、「年末の浅草」を十分楽しむことができた。人の数の多さが活況を呈し、下町の賑わいと温かさが「日本の心のふるさと」を100%感じさせてくれた。さびれた浅草は見たくなかったのでなんとなくホットして、こころ嬉しかった。浅草公会堂まえのスターの手形も興味深いものであった。

話題の「神谷バー」も、一・二階とも大変な混みようで中高年族で満席であった。待望の「電気ブラン」(ブランデーのカクテル)も癖になりそうな味で美味かった。途中、西川さんが加わり総勢25名の大宴会になり、自己紹介もままならず中断、世話役の漆野さんから配られた「新会員名簿」と「新年度散策会の運営方針」を全員拍手で承認、5時30分頃盛会裏のうち閉会となった。

今回の散策会はいつもにも増して盛り上がり、場所柄もあって12月師走の会に誠にふさわしいものとなりました。参加者の満足そうな笑顔が思い出されます。それにしても、いつもいつも世話役の漆野さんのご苦労と細かな配慮には本当に頭が下がります。次年度からは、新たに小沼さんと榎本さんという強力な助っ人が加わることになりました、活躍が期待されます。

浅草に詳しい塙さん、幾島さん、鈴木さんの案内にも感謝の意を表して第9回の報告と致します。

平成15年12月16日

工藤  功 (1961年 教育学部卒)