散策会

(第45回)牛久散策記

10月10日、台風一過、快晴との天気予報とは裏腹に、朝から雲の多い不安定な空模様ではあったが、参加者全員定刻通りに柏駅に集合した今回の企画は牛久の名所を訪ねる企画で、A・Bどちらかのコースを選択する初めての試みであった。

Aコース(13名):一時間程度の散策をしながら、河童の芋銭として名高い画聖小川芋銭記念館と日本初のワイン醸造所シャトーカミヤ巡り。

Bコース(10名):牛久が誇る日本ワイン発祥地シャトーカミヤの園内散策と神谷傳兵衛記念館見学。両コースは最終地シャトーカミヤで合流し、参加者全員で懇親会を開くという企画である。

私の参加したAコースは、柏から常磐線に乗車し25分程度で牛久に到着、バスに乗ること10分で目的地へ。バスから降りると前方に牛久沼が広がり、その頃には雲も消え、陽が差し込み、秋を感じる微風が心地よい。

早速、目的地に向けて歩き始めた。稲刈りが終わった田んぼ道を約20分程歩くと小高い丘に河童の碑・小川芋銭記念館(雲魚亭)があった。雲魚亭は芋銭晩年にアトリエとして建てられたもので、屋内には芋銭の作品が展示されていた。

芋銭について簡単に紹介すると、武士の子として明治元年江戸の牛久藩邸内に生まれ、廃藩置県により牛久に移り農家となる。13歳で上京し洋画を学び、後に本格的な日本画を学び、横山大観に認められ日本美術院同人となる。身近な働く農民や水辺の生き物への関心が高く、特に河童の絵を多く残している。画号の「芋銭」は、「自分の絵が芋を買う銭になれば」という思いによると言われている。帰り道、バスの時間にかなり余裕があったので、芋銭の祀られている得月院に立ち寄り、バス停のある生涯学習センターに到着、往復約1時間半の散策であった。

予定通り15時17分発のバスに乗り牛久駅へ、牛久駅から徒歩10分Bコースとの合流地シャトーカミヤへと急ぐ。正門を入ると正面にレンガ造りの建物が威厳を放ち、周りでは結婚式があるのか着飾った人たちが大勢いた。レンガ造りの建物、神谷傳兵衛記念館は16時で閉館と聞き、急いで館内を見学して回った。この建物は、明治36年牛久醸造所が竣工した時の物で、平成20年に国の重要文化財に指定されている。

館内は2階に神谷傳兵衛の生い立ちからワイン製造の歴史が展示されていた。そこで目に止まったのは「電気ブラン」の掲示であった。数年前、散策会忘年会で浅草を散策後「神谷バー」で懇親会を開いたときに電気ブランを飲んだことを思い出し、ここで造られたのかと感慨深いものがあった。

中央の庭でBコースの参加者10名と合流し、懇親会場であるレストラン「ラ・テラス・ドゥ・オエノン」に向かった。大きなフロアーの一角に2列のテーブル、参加者23名が整然と並び、地ビールを片手に乾杯の発声で懇親会が始まった。喉の渇きと空腹を我慢してきたこともあり、様々なメニューとワインを楽しみ、全員満足した様子であつた。今回の試みは皆さんに喜ばれたようで成功裏に終了し、午後7時牛久駅で解散となった。

青山 昭夫(1966年 政経学部卒)