2021年 12月 07日
俳句の会報告【交譲葉】 |
流山稲門会
俳句の会報告【交譲葉】 令和三年十一月句会(第一一四回) ① 兼 題 [ 木の葉 ] ② 開催日 令和三年十一月二十七日 ③ 開催場所 流山市生涯学習センター ④ 参加者 九名(二名欠席) ⑤ 投句数 総計三十句 |
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(五点句)
- 朝靄に朽ちし標の枯葎(むぐら) 鷹 嘴
選評を下手くそながら送らせて頂きます。自然がお好きで山歩きがお好きな雰囲気を上手く詠まれています。その道標はたくさんの旅人や物語をみてきたでしょう。枯葎の表現が素敵だと思いました。 ( 相原 則子記)
(四点句)
- 舞い落ちる木の葉片手で掴みけり 鷹 嘴
詠んで最初の印象はポケットに方手を突っ込んで恰好つけたもう直ぐ大人になる青年の得意げなポーズである。少女では似合わないし大人では面白くない。両手ではなく片手がポイント。若かりし頃の作者を語っに違いない。秀句とした。(漆野 達夫記)
(三点句)
はらはらと木の葉時雨の散歩道 悠閑亭徹心
何気なく開いた書籍に紅葉見る 菅原 互酬
晴れ空に紅葉かつ散る苔の寺 武小川寿歩
給油のイスタンブール銀杏散る 相原則子
(二点句)
木の葉散る山野辺の道輝かせ 青木 艸寛
蜘蛛の糸木の葉くるくる遊ばせる 菅原 互酬
色を変へ終なる一日木の葉散る 相原 則子
塩焼の秋刀魚も添えて芋煮会 夢心
山茶花の小径尽きるとヌッと海 悠閑亭徹心
(一点句)
一陣の風に飛び立つ木の葉かな 鷹 嘴
散る木の葉いとおしむごと雲流れ 小西 小牧
静寂を木の葉掃く音竹ぼうき 待糸 史敝
散る木の葉野馬除堀を埋むべし 夢 心
壺庭にわずかに木の葉茶房にて 待糸 史敝
(投 句)
眺めてる木の葉時雨の舞い止まず 漆野 達磨
右左車に踊る木の葉かな 武小川寿歩
秋麗らコロナの後にしたきこと 小西小牧
柿紅葉狭庭彩るアートかな 悠閑亭徹心
首都高のテールランプに冬近し 相原 則子
散る銀杏点景の婦人誇張され 菅原 互酬
文化の日天気特異日国旗(はた)映える 待糸史敝
山茶花のほころび始む東から 武小川寿歩
街なかの子どもら何処へサンタクロース 漆野達磨
山茶花の花弁散り散り散りにけり 夢心
音立てて否音も立てず木の葉散る 青木 艸寛
一つ三つ・・・五つ数えて山茶花や 漆野 達磨
木の葉揺れ枯れて落ちるはわがごとし 青木 艸寛
『句会後記』
ようやくコロナ禍も緩やかになりつつ中での、今月の顔合わせによる句会となりました。今月より青木さん安居さん菅原がまとめ役になり進行することになりました。今まで漆野さんが事務局となりまとめ役、運営も一人でやってこられたことに深く感謝し、御礼を申し上げます。 (菅原 互酬)