ずぅと乗ってみたいと思っていた水陸両用バス「スカイ・ダック」号は旧中川運河の「川の駅」から水に入っていった。「うあー」とも「きゃー」ともつかないような歓声の中、思ったほどの衝撃は感じなかったが、フロントガラス全体に大きな水しぶきが上がった。
亀戸梅屋敷で初めて見たとき、スマートな船というより、いかつい、ちょっと怖いような車のイメージが強かった。アメリカでトラックを改造したものとの説明を受け、納得したが、ここでは、違和感なく船へと姿を変えていった。
日本では幾つかある両用車の中で最大速度7ノットを誇ると言う。アテンダントの若い女性の巧みな話術に笑ったり乗せられて、だみ声をだす「あひるの笛」を吹かされたりと、船内(車内)には笑い声が絶えなかった。あっという間の七十分は過ぎていった。仲間と一緒だったからこそ笑いを共有し、楽しさも倍増した。
この後、亀戸天神での藤見学へ。残念ながら藤は終わっていたが藤若葉の緑色の瑞々しい美しさに感動。久し振りの散策会だったけれど、今でもその余韻に浸っています。
計画をして下さった皆さんありがとうございました。
(以上)
小西 牧子 (1967年 文学部卒)