2017年 10月 02日
駅シネマ同好会で『光をくれた人』を観ました
~嶋沢伶衣子(1981年文学部卒)
*9月24日に、駅シネマ同好会の第42回映画鑑賞会で『光をくれた人』を観ました。
今回は、鈴木・内木・菅原・嶋沢・小沼・牛島・河合・村岡・古澤(敬称略)が参加致しました。
皆さま、ありがとうございました (^^♪
♣『光をくれた人』原作・スタッフ・俳優
原作~M・L・ステッドマン『 TheLight Between Oceans 』
監督・脚本~デレク・シアンフランス
音楽~アレクサンドル・デスプラ
俳優陣
マイケル・ファスベンダー~トム・シェアボーン
アリシア・ヴィキャンダー~イザベル
レイチェル・ワイズ~ハナ
ブライアン・ブラウン~セプティマス・ポッツ
ジャック・トンプソン~ラルフ・アディコット
♣『光をくれた人』ストーリー(Spoiler Alert!!)
第一次世界大戦終戦直後の1918年。帰還兵トムは、オーストラリア西部の岬から160kmも離れた孤島「ヤヌス島」で、灯台守の臨時職に就く。仕事の更新をしに岬の町へ行ったトムは、イザベルと出会う。その後二人は結婚し、絶海の孤島で二人きりで暮らし始めた。新婚生活は順風満帆と思われたが、イザベルは二度も流産して 赤ちゃんを亡くしてしまった…そんな折、一隻のボートがヤヌス島に漂着した。中には、父親とおぼしき遺体と 泣き叫ぶ赤ちゃんが ……(以下 略)
♣『光をくれた人』感想
*本作の舞台は、ヤヌスという名の孤島です。映画の冒頭で、ヤヌスについてのナレーションが流れました:”Janus”は 物事の始まりや入口を司るローマ神で January もJanusに由来する、Janusは表と裏を見る双頭神で「二面性」を象徴する…
* …確かに この作品は、光と闇/善と悪/真実と虚偽/幸福と不幸/生と死など、二面性を表すシーンを含んでいました。度重なる困難に登場人物たちが苦しみ続けて、観ている私も重苦しくなりました。最終的には皆がジレンマを乗り越えて進む事ができたので、安堵しました。
*『光をくれた人』というタイトルも 暗示的で、考えさせられました。子宝に恵まれないトム&イザベル夫婦や 我が子と夫を失ったハナは、絶望の淵に立たされました。それでも、彼らは「人に光を与える灯台になれた」と思いました。トムはイザベルに光を与え続けたし、イザベルはトムにとって希望の光でした。ハナにとっては、トムや支援者たちが光であり、ルーシーにとっては、産みの親も育ての親も 光でした。また、晩年のトムにとっては、ルーシーとルーシーの子どもが光だったのではないでしょうか。* …彼らのように、私たちも ジレンマや葛藤に直面する事があると思います。そういう時は、互いに手を差し伸べて 支え合いたいと思いました。
ハナの夫が語った「赦しは一度で済む、恨み続けると切りがない」という言葉も、印象的でした。
”You only have to forgive once. To resent, you have to do it all day, every day. You have to keep remembering all the bad things.”
◎ 駅シネマ同好会の皆さま&ゲストの皆さま、これからも映画を観て語り合いたいので、よろしくお願い致します。
ゲスト参加や新規入会も大歓迎ですので、お気軽にお問合せ下さい。m(_ _)m
Tel: 080-1123-8222 E-mail: cosmo_reiko_0915@yahoo.co.jp
駅シネマ同好会:嶋沢 伶衣子(しまざわ れいこ)