散策会

 (第43回) 守谷「野鳥の森」散策記

5月10日、快晴に恵まれた日曜日の朝9:30時、散策会参加者はTX流山おおたかの森駅改札前に集合、TX守谷駅に移動、そこから関東鉄道常総線に乗り換えて一駅、南守谷駅に降り立った。本日の野鳥の森散策は、この南守谷駅から歩き始めて途中守谷城址公園で昼食をとって、守谷駅まで戻るという約5kmのコースを2時間半くらいで歩こうというものである。

10:05時、南守谷駅を出て歩き始めた一行22名はいきなり鶯の鳴声に迎えられて10分ほど歩いたところで愛宕神社に到着。平将門が京都の愛宕神社に似せて創建したという神社で、境内には欅や銀杏の大木があり芽吹いたばかりの新緑が美しい。社殿の隣の建物には社務所と愛宕公民館の2枚看板がかかっていた。先ずはここで全員の記念撮影。

コースを少し戻って、散策路南ルートの案内板が立っているところから一気に森の中の山道に入る。殆ど手入れがなされていないような森の中の道を歩くこと10数分、いろいろな野鳥の鳴声が聴こえるけれど、鳴声で聴き分けられるのは鶯ぐらいのもので、残念ながらそのほかは鳥の名前がわからない。携帯録音器で野鳥の声を録っている人も居られた。

木立ばかりで姿は見えないが近くの愛宕中学校の校庭で野球をしている人達の歓声も真近に聴こえる。人里近くにありながら、しかし森の小路は深山の趣があり、少し歩くだけで汗が噴出してくる。それも束の間、20分足らずで開けた畑の傍に出る。更に車の通る舗装道路に出ていくらも歩かないうちに、道端に小さな鳥の資料館があった。TXが開通して市街地化して鳥たちの生態系が変わらないうちにと、守谷市内で見られる鳥の写真や剥製を集めた個人経営の資料館で、日中開館、入館自由である。求めに応じて館長がいろいろ説明してくれるが次々と話は尽きない。いい加減のところで切り上げて先を急ぐ。

散策路北ルート案内板のところから左手に林の中の細い道を少し登り、畑の傍を通ると人家の前に出て、間もなく天台宗西林寺に着く。一茶が度々訪れて句会を催したことがあるという寺で、「行く歳や空の名残を守谷まで」の句碑が建っている。花の盛りにはさぞやと思わせる枝垂れ桜の巨木の前で又集合写真を1枚。「ハイチーズ枝垂れ若葉の西林寺」ここからしばらく住宅地の中を歩く。思い思いの意匠を凝らし、外壁の塗装の色も様々な割に新しいと思われる戸建ての町並みや、手入れの行き届いた庭の花々などを見て歩くのは楽しい。

守谷小学校のところを右折して守谷城址公園に入る。今回は城址には立ち寄らず、城址のある高台を右手に見、その前に広がる多目的広場や水辺ゾーンの広い景観を左手にして、城址に沿った土手道を大きく迂回して歩いた。11:50時頃、公園の西出口に近い小高い丘の上で昼食。汗をかいた肌に吹きすぎる風が心地よい。近くでシートを広げて昼食をとっているグループの人達の話し声が風に乗って聞こえてくる。

約30分の休憩のあと隣接する北園森林公園へと向かう。道端にちょうど見頃のあやめが咲いていて、花をバックに女性陣に並んでもらって1枚。いずれがあやめか杜若、撮るほうのお目当ては間違いなく花よりは女性陣。森林公園では家族やグループでピクニックを楽しんでいる人達がいる。

公園を抜けると高層のマンションが突兀として建っていて、TXの高架線路が目の前を横に走っていた。巨大なマンションにはまだ入居者は少ないようだ。ここまで歴史と、豊かな自然環境の中を歩いてきたのに、ここからは未来に発展が予想される新しい景観になる。そのTXの高架線路沿いに700mほど歩くと今日の散策の終点、守谷駅に到着する。駅の近くにはひょうたん畑やプロムナード水路などの自然がまだ残っているとはいえ、利便性を求めてこれからはどんどん市街地化が進むものと思われる。

町中が散歩道と云われるほど豊かな自然を残している守谷の町が、その自然を残しながら今後どのように開発されていくのか見守っていきたい。12:45時、守谷駅改札前で散策会はひとまず解散。駅構内のレストランでお茶やビールを飲んでいこうという人、TXですぐに帰る人、関東鉄道で取手へ出て帰る人、夫々に分かれたのであった。

森川弘志 (1961年 理工学部 電工科卒)