散策会

第85回 野田市「こうのとりの里」忘年散策記

平成301124  

今年最後の散策は野田市にある「こうのとりの里」の散策であった。平成301124日午前950分東武アーバンラインの梅郷駅に集合、参加者16名全員が揃ったところで駅前バス停より貸切バスみたいな感じで目的地に向かった。途中国道16号を越え梅郷住宅地を左に眺めながら15分ほどでバス終点となり、そこから約15分で目的地に到着できた。多様な生き物と共生する野田市江川地区ビオトーフにある日本一市民農園の一角の「こうのとりの里」飼育観察棟を目指す。

棟内の観察スペースの大きなガラスで仕切られた先のゲージに番のコウノトリを発見、優雅な姿を観察できた観察棟の職員と思われる2名の方からいろいろ生態系、飼育状況、特性について説明を受けながら実物のコウノトリの姿をじかに見てその姿は白と黒との組合せのツートンカラーでくちばしも太く長くなんとも優美な姿を目前に改めて感動した次第です。なかでも意外な発見はツルは木の枝に捕まえとまることはできないが、コウノトリは出来ると言うことです。それはツルの足の親指が短いのでつかめないが、コウノトリは親指が長いのでしっかりつかめると言うことです。この「こうのとりの里」は国の特別天然記念物再生の取り組みを目的とし自然環境を次世代に残すため自然と共生する地域づくりを進めているとのことです。

そしてコウノトリが自然界で暮らせるような多様な生き物にあふれた豊かな自然環境の再生を目指して、まずは平成2412月から江川地区においてコウノトリの飼育をはじめているとのことでした。

これまで「こうのとりの里」では12羽が誕生し、8羽はすでに放鳥され全国各地に散らばって生息している、内1羽は遠く九州大分県に生息しているとのこと、生息の場所はGPSで把握しているようです。なお、もう1羽はこの飼育棟周りの屋外で生息しており、2017年放鳥され、その名は「ヤマト」の愛称で元気で周りの草湿地、水路、水田地帯を飛び回っています。コウノトリは肉食でドジョウ、カエル小魚などを食し生息の場にしています。周りの水田型農園は農薬を一切使用せず自然のままを保持し、そのためにヨシによる水質浄化等に取り組んでいる。

コウノトリは生態系の頂点に立つ鳥であるということで、年間を通じて繫殖できるということはその地域に多様な生き物が生息できる環境があること、人間とっても安心安全な環境であることを意味するものとのことでした。ちなみにパンフレトによるとコウノトリ(Oriental WhiteStork)の大きさは次の通り説明されていました。

全長  ; 約110115㎝     採餌可能水深   ; 30㎝以下

翼開長 ; 160200㎝      1日当たりの採餌量 ; 約500

体重  ; 約45kg                 (ドジョウ換算:7080匹)

こあと1110分帰りの時間となり、コウノトリがこの里で大事に飼育され1羽でも多く日本の空を飛翔する姿が見られることを祈りつつ「こうのとりの里」を後にしました。帰りのバスはバス停到着時間差により先発後発に分かれ梅郷駅で合流、次の運河駅で下車、忘年ランチ会場の「うなぎ割烹新川」へ向かいました。静かで趣があり、歴史を感じる風情ある建物など部屋も雰囲気があり、16名全員が揃い鈴木さんのカンパイの発声により忘年ランチスタートしました。美味なうなぎランチを賞味しながら散策会の来年の新しい世話役の紹介の話が漆野さんからあり、改めてこれまでの世話役の方々への感謝の念でいっぱいでした。併せて新しい世話役の方々にもよろしくお願い申し上げますとの気持ちともに2019年に思いをこめつつ散会となりました。

(うなぎ割烹新川)

  
(巣作りの観察)

 
 西田 邦嘉 (1959年 文学部卒)